2021年10月24日
ジェムのハロウィーンウィークを始めさせたエピソードは?
《今春からジェムっ子が楽しんでる魔法のワーク。保護者さんからもうれしいご意見が!》
(10/23のつづきです)
ハロウィーンパーティー直前の1週間を、
ハロウィーンウィークとしてコスチュームでレッスンを受けるというちょっとぶっ飛んだ毎日にしたのには、
実はとっても教育的な理由がありました。
日本の公教育は、総じてはかなり成功している部分が多いとも思うのだけれど、
反面、良い意味で弾けきった事ができるという、マジメと楽しさの同居、が苦手なタイプの人を量産している面が否めません。
もちろん、マジメである事はとても良い事で、マジメ=信頼できる、という面も大きいのは確かですから、
マジメである事を否定するものではありませsん。
ただ、いわゆる「クソマジメ」過ぎるのでは、柔らかな心との共存がなく、
うっかりすると冗談の通じないつまらない人になってしまいかねません。
アメリカの小学校で教えていて痛感したのは、そこでした。
普段の授業でも暮らしの中ででも、とってもマジメな瞬間にも、そのマジメさを保ったまま、同時に弾けるような楽しさやジョークが共存できる文化。
子ども達は、日々の小学校生活の中で、授業そのものはとてもマジメに参加しているけれど、
しょっちゅう何か大笑いする事が起きるので、いつもウキウキしていました。
そして、その頂点に達したのが、ハロウィーン当日でした。
ハロウィーンの日の登校風景は目を見張るモノでした。
朝から次々車から降りて来るのは、小さなプリンセスちゃん達や、髪をピシッと決めたドラキュラ博士など、
思い思いのコスチュームに身を包んだ子ども達。
でも、きちんといつも通りのバックパックを持っています。
そしてランチ前のパレードまでに行われたのは、
実に、ごく普通にいつも通りの時間割のいつも通りの授業。
ココナッツパイパイにフラスカートの大男の先生が算数を教えていたり、
体育館ではシンデレラがバスケットのシュートをガツッと決めていたり!
先生達の休憩室(いわゆる『職員室』ではない!)では、ママ達がマリーアントワネット姿でケーキを配る!というジョークが行われていました!
ここで私が見た衝撃のコアの部分は、
日常と非日常の使い分けと共存、
大まじめだけど、良質なおふざけも思いっきりできる、
そういう硬軟併せ持つ、きちんとした人。
日本の子ども達の弱点を、ジェムっ子達からは取り除いてしまいたい。
そういう思いで、始まったハロウィーンウィークだから、
思いっきり弾けてコスチューム姿なんだけど、
レッスンは、いつも通り、本当のレッスンです。
年間カリキュラムにも、きちんと割り当てられているレッスン日なのです。