2018年07月31日
四技能の中で唯一、自分でどんどん育っていけるのは?

《今日のハカセランドのおやつはローストビーフサンドウィッチ。だって、今日はみんなで「サンドウィッチ伯爵ごっこ」をしたからね


実施が目の前に迫ってきている英語教育改革のキモである、英語の四技能。
ジェムスクールでは、伝統的にこれをバランスよく育ててきたのですが、
その指導法の大きな特徴でユニークなのが、ジェムメソッドで進むフォニックス。
フォニックスというのは、英語の文字と発音の関係を理解する事で、どんな綴の英語でも読めるようになる、という指導法です。
私がアメリカで小学校の教師をしていた時に、
小学1年生の授業を参観して初めて出会い、衝撃を受けたのがこのフォニックスでした。
日本の英語教育では教えてくれなかった事。
こんな魔法のような指導法があるのに、なぜ教えてくれなかったのか、という衝撃。
帰国後、ジェムスクールでは、早速このフォニックスを導入する準備が始まります。
でも、あくまでも英語をしゃべる事が主目的だから、
フォニックスばかりにレッスン時間を費やすわけにはいきません。
案の定、私達より後にもフォニックスを導入した児童英語指導者のみなさんはありましたが、
フォニックスに一生懸命になり過ぎて、
結果、英会話のキモである、「しゃべる」という能力を育てきれないカリキュラムになってしまった例も少なからず見られます。
私達が特に気を付けたのも、そこでした。
スムーズに英語をしゃべる、という会話力を何よりも育てるのが目的なのだから、
その力を付けるために読む力をアップさせるのは必要な事。
でも、読むのは読めるけど、しゃべれない子供達ではいけない。
そして編み出したのが、ジェム方式のフォニックスでした。
とにかく、基本ルールだけをきちんと丁寧に身に付けてもらう事に集中して、
日本人の子供達が外国語として習う英語習得の負担にならないカリキュラムを作ったのです。
そして、もうひとつ、工夫したのが、
その基本ルールを自分で応用するコツを伝授していく事。
ジェムの指導法の中のフォニックス部分に、
この2点を工夫した実りは、
子供達の中にめくるめく輝きとなってドラマティックに現れました。
この方法で指導すると、
子供達は、知らない言葉も恐れずに自分で読み始めるのです。
知らない単語を恐れない。
そして、声に出して読んでみたら、音になった言葉として自分の耳が聞いた時、
あのヘレン・ケラーのように、頭の中で自分が知っているあの言葉だ❢という感動の瞬間が訪れるのです。
ジェム式フォニックス、という特殊な指導法があっての事、という条件はありますが、
英語四技能と言われる力の内、読む力だけは、ある程度の基本部分を身に付けると、
後は自分で読める言葉、読める文章をどんどん増やしていくことができる。
自分でどんどん育っていけるのです。