2019年11月14日
地域へのご恩返しを30年以上続けるエネルギーはどこから来るの?とよくたずねられるけれど
「英語の出前」と私達が名付けた、教育ボランティア。
もう、かれこれ35年に近くなるでしょうか。
最初は今よりももっと規模の小さな事しかできていませんでしたが、
年月と共に、ジェムスクールの規模も体力も育つにつれ、
アメリカ人の先生達が大勢で賑やかにお伺いして、
ワクワクする英語ステージや英語の遊びを豪快に楽しむスタイルが定番になってきました。
ボランティアとは言っても、
もちろん、講師達の勤務時間を活用するので、
大勢でお伺いするという事は、ジェムスクール自身から言うと、ものすごく大きな手弁当ではあります。
外国人を何人か呼んでステージをするようなサービスは、
最低数十万からだとか。
でも、ジェムスクールは何も頂きません。
私達にとっては、
私達を育てて下さった地域のみなさんへのご恩返しをし続ける事ができる、という事そのものが喜びだからです。
英語の出前の事を知ったみなさんに、よく質問されます。
こんな大変な事をどうやったらこんなに長い年月続ける事ができるのか?
そのエネルギーはどこから来るのか?
その答えはとってもシンプル。
幼い内は英会話の黄金期だけれど、そのすばらしいチャンスの恩恵を受けられない子供達もたくさんありますね。
でも、こうしてボランティアをする事で、
たとえほんの少しのチャンスででも、
どんな環境で育つ子供達にも等しく、
ナマの英語を堪能する時間を与えてあげる事ができる。
保護者さんの中には、子供の内なら英会話なんてなんの苦労もなく誰でもできるようになるのだ、と知らない人達もいる。
知ってはいるのに、経済的に私達のような所には通わせてあげられないご家庭もある。
どんな理由にしろ、黄金期を逃して育つ子供達を待つ未来は、
不必要な苦労を乗り越えないと英会話が身に付かない、という、
避けることができるのに避けなかったリスク。
子供は自分で自分の育つ環境を選べない。
せめて、私達がたとえ水滴一滴でも落としてあげたいのです。