2023年08月17日
学校の英語教科書に先生がカタカナを書き込ませる背景を知った時に言葉を失ったお話

《地図シールが剥がれたと思ったら、今度はeの文字が消えちゃった

私たち民間教育の役目は、公教育ではできない事を学べる場をご提供する事。
日本の公教育は、基礎教育の分野で、多科目にわたって平均値の高い教育を実現しているという面では成功していると言えます。
ただ、もちろんその中で細かく見ていくと、どうしても凸凹があるわけで。
残念ながら、公教育の英語では実際の社会に出た時にしゃべれる英語の習得は期待できません。
とはいえ、個々の先生方を見ると、本当に一生懸命努力していらっしゃるのが感じられます。
教科書も、指導も、一昔前を思うと感慨深いほど良くはなりましたしね。
それでも、残念ながら、まだまだ根本的な課題が山積みです。
その環境の中で、中学生ともなると、もうすでに英語についてあきらめていたり、拒否感を持っていたり、という生徒達が少なからずいる。
でも、教える内容はこの学年のこの時期にはこれ、という決まった内容を、全員に教えなければならない。
わかっていないところをもう一回教えてあげる事ができない。
私は、長い間、中学校の英語の教科書にカタカナがふってあるのを見て、英語の先生ったらこんな事せんといてよ〜、と半ば憤りに近い思いでいました。
そもその英語の発音はカタカナにならない、ちゃんと英語の音を学ばせてあげてもらいたいから。
でも、実は、英語科の先生方だって、本当はそんな事したくなかったのですね。
学校現場の話を聞いてた時、アッと納得した、腑に落ちた瞬間があったのです。
英語の授業を前へ進めていくには、一文字ずつゆっくりフォニックスを教えて読めるようになるための指導の時間がない、
でも、読めない=わからない、単語も覚えられない、の悪循環になってしまう。
そこで苦肉の策で、せめてカタカナででも良いから丸ごと「読める」ようにしてしまう事。
その方法で、たとえひとつでも「読める」単語が増える事でたとえ少しでもわかってもらいたい、
そういう最後の最後の救済策だったんですね。
そうでもしないとお手上げだから。
ただ、それが行き着く先にある現実は、結局カタカナで助けられている子ども達は英文字を「本当の意味で読む」事はせずに、いや、英文字さえ見ずに、カタカナだけを読むので、どこまで行ってもカタカナがないと読めない=わからない、がただ続くだけの長い道のり。
その意味でも、学校で英語が苦手になってしまった子ども達がいたら、
英会話から英語の世界に入り直させてあげて欲しい。
英語の本当の読み方、「フォニックス」を習わせてあげて欲しい。
ジェムでなら、英語ってこんなにカンタンだったんだ!って気付かせてあげられるから
