2019年07月24日
欲張りな話

子供達が熱心に黙々と算数の問題に取り組んでいます。
タスクが終わると時間を惜しむように、もっと欲し〜い!と教材のおねだりも。
ハカセランドの最初の1時間は、
ガッツリと「勉強」らしい勉強に取り組みます。
漢字や国語の問題に挑戦したり、
算数のまとめをしたり、
一般的なイメージの学習塾の風景です。
実験や研究などのアクティブな時間帯のあの元気でにぎやかな子供達と
同じ子供達とは思えないほど静かに、
ピーンと張り詰めた真剣さで集中しています。
その限られた中で、
たとえ少しでもたくさん問題を解きたいのです。
勉強しなさい、なんて言わないのに。
子供達は、環境さえ整えば、
本当に心から学びたがっているのが、とってもよくわかります。
その後にあるその日のテーマの研究も、
最後のSTEM教育の時間も、
子供達はワクワクにぎやかに取り組んでいます。
ハカセランドは実験ひとつとっても、
成功へとムリに導く事をしません。
実験って、失敗を経験しながら成功に至ってこその喜びなんだから、
危険でない限りは失敗もみんなで学びの材料として楽しみます。
すると、子供達から、
もっとこうしてみようか、
ああしてみたら?
と声が上がり、
もう一回、もう一回、とおねだりが始まるのです。
知的好奇心に火が着いた子供達は、
本当に貪欲です。
中途半端では納得しません。
もっと知りたくなるのです。
もっと確認してみたくなるのです。
学校でも実験や観察はありますが、
その回数はとても少なくなっていますし、
ここまでゆっくりと子供達の知的好奇心に寄り添う余裕はありません。
子供達にとっては、
こういう経験はとても貴重なんですね。
ハカセランド。
遊びのスタイルを取っているので、
子供達は遊びだと思っていますが、
実はとっても深い学びをしています。
なにしろ、知的好奇心に駆られた子供達は「とっても欲張り」ですから!
従来の常識をくつがえす指導法ですが、
この実りをお子さんに体験させてあげて下さい。
必ず、活きる力という大きな財産になります。