2017年08月19日
青年の翼

もう30年も前の事になっちゃいましたが、
香川県が県の将来を担う若者に海外経験を積んでもらい、地域で活躍してもらおう、という趣旨で行われていた「青年の翼 海外派遣事業」というのがありました。
当時はまだまだ、今ほど普通の人達が気楽に海外へ行くような時代への過渡期で、
素敵な企画だなぁ〜と、応募したら選考に通って、大喜びしたのを懐かしく思い出します。
マレーシアのジャングルの奥地、開拓村の最前線の村でホームステイしたり、
訪問地の役所を表敬訪問したり、
プライベートな旅では経験できない貴重な経験をさせて頂きました。
今日はその時のメンバーの方々と久し振りにお会いする機会がありました。
懐かしい思い出話に花を咲かせつつ、
あの旅でのたくさんの学びも走馬灯のように回ります。
私達は「香川県から派遣されて来た」、「香川県の代表として来た」と思っていたけれど、
実は国を一歩出たら、香川も大阪もない、日本を背負ってるんだという自覚。
出会う人達、そのひとりひとりにとっては、
もしかしたら生まれて初めて会う日本人かもしれない。
いや、生涯出会う最初で最後の日本人かもしれない。
少なくとも、直接出会ったその国の人の印象は、
良くも悪くも国の印象そのものになるのだ、という意識。
たとえプライベートの海外旅行ででも、それを強く自覚するようになりました。
そして、こうして皆さんとお会いして、改めて感動したのは、
それぞれのみなさんが、それぞれのお仕事のフィールドで大活躍をなさっている事。
まさしく、香川県があの「青年の翼」という事業で目指した、若い世代の人材育成だったのだな、と
居並ぶ面々を見ていてうれしくなりました。
翻って、私は?
夢を追い掛けて、つかんだ夢もあり、
まだ実現途上の夢もあり、
それでも全力で走ってきた自負だけはある。
でも、まだまだこの「青年の翼」で頂いたご恩には充分なご恩返しができてない気がする。
そんな事を反省したり、
でも、だからこそ次の夢や明日の仕事に燃えたりした、心地良い帰り道になりました。