2017年04月25日
見返りを求めない無償の愛が育てるもの

《ジェムスクールの定番、壁一面の世界地図。子供の目線から見たこの世界地図の大きさと存在感はハンパない。レッスンに来るたびに、英語を自由自在にあやつれる事がこの広い世界へのパスポートなんだと無言のメッセージを受け取ってもらいたい、という思いで取り入れています。》
私が、幼い子供達を英検で追い掛けるのを全否定する理由。
それはとてもシンプル。
英語をしゃべる、という事に特化した時、
実はテストさえしなければ、
日本語をしゃべれている子は誰でも英語もしゃべれるようになる、という事実があるからです。
百人が百人、
ハンディキャップがあっても、です。
ただし、この「テストしない」というのがポイント。
もちろんこれは「テストをしたらみんながしゃべれなくなる」のではありません。
テストというものを、楽しい挑戦ととらえる子供達もありますから。
ただ、せっかく、どんな子もしゃべれるようになる方法があるのに、
まだまだ将来の可能性が無限の希望にあふれている子供の可能性を、
幼い頃からテストで追い掛ける事で壊してしまって欲しくないのです。
小さい頃には、この子がテストにつぶされる子なのかどうかはそうカンタンにはわかりません。
気が強いからテストに負けないかというと、そうでもないから。
いわゆる地頭が良ければ安心かというと、まったく無関係です。
それよりは性格の影響の方が大きいようです。
でも、要はコンプレックスの要素が大きいので、
自分がどれだけ同年齢の他の子供達よりも進んでいても、本人がそれをそう思う事ができず、まわりの他の子を見て自分はダメだと思い込んでしまったらそこまで。
とにかく、細かいことまで説明するとキリがないですが、
要約すると;
ここに幼い子供達にとって二種類の学習方法がある。
ひとつは、だれでも英会話ができるようになる方法。
一方、もうひとつの方法は、英会話ができるようになる子も少なくないが、ある一定割合の子供達はコンプレックスからしゃべれなくなり、それはほぼ一生涯影響する。
この子がどちらのタイプに合うのかは、時が過ぎてからしかわからない。
その子の「英語学習人生」を考えた時、私は前者を選ぶしか正解はないと思うのです。
私達の所に駆け込んでくる、英語嫌いの幼児さん達、小学低学年さん達がどれだけ多い事か❢
英検を始めとするテスト、テストに追い掛けられた結末ばかりです。
英会話なんて、小さい頃に楽しく、良い経験を積んでいれば、
確実にしゃべれるようになるのに、
幼い頃にすでに英語コンプレックスを持ってしまったら、
その後一生ずっと、英語嫌いがついて回ってしまうのです。
子供が幼い頃にそんなに急がなくっても、
思春期頃が来て、本人が挑戦したくなる時が来た時、させてあげればいいのです。
おとうさん、おかあさん、
どうぞ、急がないであげて。